男の肉食を極める – 男の料理の真髄 第3話

萩原章史 男の料理

男の本能が疼くような肉が食べたい!
食べるだけじゃなく、本来は狩から肉食テンションは上がる!
狩猟時代の縄文人、またぎのような猟師のDNAは、我らにはあるはず

肉をA5とかBMS12のように数値化するのは意味がない!
ときめき、興奮、自己顕示欲、利他の心 色々な心が肉食には宿る!

子豚の丸焼き


心と身体に聞いて、肉祭りを準備する!
狩猟文化のある地域の神社の祭に、猪や鹿の頭部分が奉納されることが多々ある。
縄文時代以前から、日本人にとっての狩猟は、生きる糧を得る大切な仕事。

熊・猪・鹿はご馳走だったし、農業をやるようになってからは、害獣駆除でもあったわけで、時には命を落とす危険な狩を成功させる祈願の意味があり、神社に献納されたのは当然だろう。

肉食は男を元気にしてくれる。
上質な赤身はもちろん、上質な脂は人類の生存本能に刺さる。

牛、豚、鶏、雉、鹿、猪、馬、鯨、子豚、子羊、鴨・・・・肉は千差万別でそれぞれに魅力がある。
さらに内臓と正肉は違うし、骨つき肉とひき肉は当然違う。

焼肉を直箸で食べる男女は深い仲と言われる。
大きな肉を切り分けて仲間に分けるのはボスの証。
チンパンジーは肉食をするが、やはり、肉を食らう!ことは、種族保存や生命維持に直結するのだろう。
肉を維持するには肉を食らう!まさにだ。

現代では一握りのハンターを除けば、狩猟はできないし、家畜の屠畜ではテンションが上がるわけもない。
となると、生きている動物を想像できる肉が良い!
ひき肉ではテンション上がらない!切り落としでもテンションでも上がらない。

塊肉、骨つき肉、ジビエ、丸鳥、背割り肉・・・・・そういう肉が魂を揺さぶってくれる。
もしかしたら内臓肉もそうかもしれない。
何故なら、肉食動物は真っ先に草食動物の栄養豊富な内臓を食べるから、本能的に栄養的価値の高い内臓に強い惹きを感じるのだろう。

多くの狩猟民族は獲物を食べる前に猟場の神(山や森の神)に獲物の一部を供える儀式がある。
自然に感謝し、持続可能な狩猟を意識してのことだろう。

現代人の我々も肉を食うのは真剣勝負!
猟師や畜産家に感謝しつつ、肉を残さず食べ尽くすのが殺生の罪滅ぼし。
やっぱり、肉を食うのは祭り。
祭事に参加する人間は腹を減らして、肉にかぶりつくのが良い!
血が滴るような肉を切る時、祭りは最高潮を迎える!

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