桃は神だ
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)から
意富加牟豆美命(おおかむづみのみこと)の神名を授けられた 桃
古事記の黄泉の国の条に登場する黄泉比良坂の峠で
伊邪那岐命が雷神と黄泉軍に追い詰められた時
そこに生えていた桃の実を三個取って投げつけると
雷神と黄泉軍が敗退したことから
その功績で神名を授けられ
「お前(桃)が私を助けたように、
葦原の中国(地上世界)の人々が苦しみに落ち、
悲しみに悩む時に助けてやってくれ」と命ぜられた桃
百歳(ももとせ)まで生きるのに桃花酒を飲む
桃は邪気を祓う
桃太郎伝説
三世紀前半の纏向遺跡で祭祀に使われた?二千個以上の桃の種が出土
追儺(ついな、節分の起源)では、鬼を追い払うための桃弓や桃杖が使われ
正月には桃の木片で卯槌(うづち)というお守りが作られた
確かに桃には他の果実にない独特の魅力がある。
毛毛(まおまお)と独特の佇まい
神秘の力が宿るのか、妖しいエロスさえ感じる。
上質な桃は品種の違いはあっても魅力に溢れる。
桃の機能性成分や栄養価が優れているのはもちろんだが、
視覚、嗅覚、味覚、そして手に桃を持った時の肌感覚
五感を通じて癒しを与えてくれるのが桃の真の力
まさに神がかった果実だ。
新型コロナ禍の時代 桃の神力を信じたい!
二千年近く信じられてきた桃力 きっと何かあるはず。