毎年恒例の古串屋のおせち

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毎年恒例の古串屋のおせち

食文化の井上です。
我が家では1/1に自宅で食べるおせちは毎年古串屋さんとなっていて、1/2に実家で出すものはその年の気分や新商品の出具合によって変えています。

父がこのところ体調が良くなく食事の塩分調整をしなくてはいけなくなりました。お寿司が何よりも好きな父は何かあると寿司の出前をとるのが通例でした。しかし寿司飯は塩分があるので好きには食べられず、その代わりにお刺身であれば塩分調整も可能だという事で刺身を(たまにですが)食べています。

そんなある日、「ふぐを食べたい」と父が言い出し、皆で古串屋さんのフグを取り寄せ家族みんなでたっぷり食べました。それに余程満足したのか、今度は「古串屋のおせち」を食べたい、食べよう!という事になりました。

いつもは2~3人前でしたが、今回は4~5人前の「白木二段重」
伊勢海老やアワビが入っている、とても豪華なおせちです。

【一の重】 伊勢海老具足煮/ 鮑甲州煮/ 尼鯛若狭焼/ 竹筒このわた/ いくら/ 五三竹/ 子持ち鮎甘露煮/ 黒豆/ 千代呂木/ じゃこ佃煮/ 香箱かに/ 伊達巻/ カラスミ/ 千社唐/ くわい

【二の重】 菊蕪/ 鶴人参/ 蟹ゼリー/ 筍旨煮/ 飛龍頭/ 出汁巻/ 車海老芝煮/ 〆鯖・オカラ/ 手毬麩/ 津久羽根/ 絹さや/ 鶏松風/ 数の子/ イカ黄味焼/ 梅人参

古串屋さんのおせちは、本当に1品1品が丁寧に作られています。

お正月のワイワイガヤガヤした中で、お酒が入りみんな気持ちよくなっています。
おせち以外にもカニを用意し、それをめいめいしゃぶしゃぶで食べて、お腹も一段落したころに小判状のものがおせちの中に入っている事に気が付きます。

何かな?と中を開けるとカラスミでした。

小判を開けると中がカラスミ。いや、いいなぁ!めでたい。こういうのは本当に良い。チビチビ齧りながら日本酒を飲むのがたまらない。

香箱かにを捌くのがいかに大変で、それでいてこの外子内子味噌が混然一体となった味がいかにうまいか、なので皆で少しづつ食べようと家族にレクチャーしてから食べさせたのですが、説明が悪かったのか母が1人でガツガツ貪るように食べてる。。。まぁ良いけど。

父はアワビをいたく気に入ったようで、一人で全部食べていました。塩分を控えているじゃなかったか?とハラハラしましたけど、仕方ないよね、おいしいもんねアワビ。

車海老や出汁巻き、いくら、タケノコ、甘鯛など、子供達が楽しめるものもたくさん入っていて家族みんなで楽しめました。

一昨年に祖母が亡くなり、家族の長老が父になりました。孫は5人。1人(姪)は今年成人なので、次の世代ができつつあります。彼女は日本酒が好きらしく今度一緒に飲むのが本当に楽しみです。学生じゃ買えないようなうまい酒を持っていってあげよう。

こうやってみんなでおせちをつつけるのも、後そんなに何度も無いのかもしれない。今日の古串屋のおせちはきっと思い出に残るだろうな。いや、おせちってそういう役割もあるのだなと感じました。来年はふぐとセットにして、もっと豪華にしようか。

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