1962年にデビューしたプリンスメロン
私と同じ歳です。
昭和30年代、メロンと言えばアールスメロン(マスクメロン)
他はと言えば、マクワウリ
アールスメロンは今の感覚では数万円以上はしたので、
とても一般人が食べるものではなかったです。
そんな昭和の30年代、サカタのタネという会社が、
西洋のメロンとマクワウリを掛け合わせ、
日本人が少し背伸びすれば食べられるメロンとして開発したのが、
プリンスメロンです。
ただ、その後、病気の問題などで、プリンスメロンはさらに改良され、
現在のプリンスメロンは昔のプリンスメロンとは少し違います。
今でも昔ながらのプリンスメロンを作っている農家がいらっしゃると聞き、
昨日、茨城県の八千代町を訪ねました。
父の代から元祖のプリンスメロンを作り続けている、岩田さん一家です。
先ず、庭先で鼻をクンクンすると、子供の頃の匂いの記憶が蘇ります。
『どっかで嗅いだ!』
食べてみると、その優しい甘さと香り、それに歯ごたえが、自分の食体験を
タイムスリップさせてくれます。
とても甘いけど、刺激が弱く、後味が良く、日本人的な味わいです。
歯ごたえも、マクワウリ系の歯形が残る絶妙な固さです。
最近の若者には物足りないかもしれないけど、一歩引いて佇む、昔の日本の女性
らしいというか、強烈なボディーで押し寄せる魅力とは違います。
横に半分に割り、先割れスプーンで豪快に食べます。
そうそう!子供の頃の憧れを実現させるイメージです。
タネとワタの部分がとてもうまい!甘い!もう全部食べてしまう!
片手の手のひらにすっぽりと納まるサイズ
もう、他のやつにはあげない!俺だけのプリンスメロンちゃん!
そんな妄想がわき上がります。
実際、美味しい!とてもジューシーなので、器になった皮に氷とブランデーを
入れて味わってみても良いかな・・・
昭和の庶民の贅沢!の再現企画です。
残念ながら、一般に流通するプリンスメロンは品種が違います。
やっぱり、再現企画は本物でなけでば意味がないです。
私の親の世代にも刺さるだろうな・・この懐かしい味と香り!
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