スタッフの川口です。
少し前ですが、秋田の鹿角短角牛の取材へ行ったときのお話です。
このあたりの牛たちの飼育方法は「夏山冬里(なつやまふゆさと)」方式。
夏の間は山の牧草地で放牧し、雪に閉ざされる冬は里の牛舎で飼います。
春に生まれた子牛たちにとって、夏の放牧は生まれて初めての体験!
山の澄んだ空気と新鮮な牧草、豊かな大自然が強く健康な「短角牛」を育むのです。
そのシーズン最初の放牧の時に立ち会うことができました。
車から降ろされた牛たちは柵の囲いの中に一旦集められ、
その後扉が開け放たれました。
みんなキャッキャしていて、
扉の向こうの草原に向かって、嬉しそうに駆け出していくのです。
牛があんな風に楽しげにする様子を私は初めて見ました。
「わーい!これが草なんだね、山なんだね、お母さん待ってー!!」
牛は結構走るのが早くて、ドッドッドッと土をかけて、アッという間に丘の向こうへ走っていってしまいます。
それを見守る我々人間たち。
サラダにしたら案外美味しいのでは?思うほど、
青々した山の色んな草を食べてるということがわかりました。
左から販売者の食文化の代表萩原と私、食肉加工業者の大門商店の大門社長、生産者)
そしてこのブログを読んでくださった消費者である皆様と。
まだ年間飼育数50頭しか育てられていないのです。
ですが、鹿角短角牛の生産が廃れることのないよう存続させていきたいというのが我々の願いです。
こうして豊かな自然の中で放牧され、草を食べて健康に育った鹿角短角牛の熟成肉は、
分厚く切り分けて焼き上げると、一口噛みしめるごとに赤身の旨さを実感できる牛肉です。
脂がしつこくないので、食べ盛りで無い大人でも、かなりの量が食べられ、初めての人はとにかく驚くと思います。
黒毛和牛の霜降りの世界とは全く別の扉が開かれることでしょう。
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