碁石茶の取材のために、高知県の大豊町に行ってきました!
実際、仕込みはもう少し先(6月下旬)なので、
使っていない仕込み小屋を訪ねてきました。
小屋の土間からは微かな発酵の香りが漂い、
微生物たちが出番を待っている感じです。
数百年間、絶え間ない人の微生物の営みが続き、
この碁石茶が今に伝わっていると思うと、ちょっと感激です。
吉野川上流の山間は見渡す限りの緑
最初に住んだ人はどんな素性だったのかな・・・
きっと落人に決まっている!
そんな妄想がわき上がる場所です。
そもそもは自生する山茶が原料で、
弱っちい新芽のお茶とは別物です。
カフェインがほとんどないのも、
成長した固い茶葉が原料だからでしょう。
固く締まった2次発酵後の碁石茶を、裁ち包丁で切り分けるから、
こんな形になるわけです。
最新のHACCP(ハサップ)の工場とは異次元の空間
でも、この場所に生きるものと、人の手間ひま・経験・勘がなければ、
絶対に産まれないのは碁石茶です。
何でもかんでも、数値管理したがる小役人には理解できないだろうな・・
まさに日本の食遺産です。
この小屋には人間に悪さする微生物は入り込めない自然のバリアがあります。