うまいもんドットコムスタッフの八尾です。
4月8日、三重県の鳥羽商工会議所からの依頼を受けて、弊社代表萩原とともに新たな特産品発掘の取材に訪れました。その様子をレポートいたします。
東京から約5時間かけて鳥羽駅に到着後、すぐに船に乗り込みます。
高速船約15分で到着したのは答志島桃取、ここからさらに海岸線に沿って車で進んだのち、徒歩で山道に分け入ります。萩原も急こう配を登り、目的地にたどり着きました。
こちらはヤマトタチバナ(橘)の原木です。日本に自生する在来の柑橘で、古くは万葉集などにも登場する歴史ある柑橘。日本の柑橘の原点と言っても過言ではありません。
小さなみかんのような果実をつけます。4月にはもう実は終わってしまい、鳥たちが食べてしまったあとですが、葉っぱからは柑橘らしい酸と甘みのある香りが漂ってきました。
ヤマトタチバナには鋭いとげがあります。このおかげで、特産品として活用しようにも収穫の作業性が悪いそうですが、桃取の有志が名物となれるように増産を目指して原木から株分けし、植樹しています。
三重県では桃取に自生する原木を県の天然記念物に指定しています。
現在商工会では香り袋やアロマなど、ヤマトタチバナの香りを生かした商品をいくつか展開中です。今回、当社が加わることで新しい角度からのアプローチも可能になります。たとえば、橘茶のように葉を活用した新しい加工品も検討しています。また、原木から取られた苗のような特別な品を広めることも視野に入れています。日本古来の特別な果樹として鳥羽の橘が受け継がれていくことにも期待が持てます。
私たちはこの貴重なヤマトタチバナを継承していく活動を応援してまいります。
今後の展開にぜひご期待ください。