うまいもんドットコムスタッフの八尾です。
三重県鳥羽の特産品発掘取材レポート第3回です。
今回は関東圏での知名度がほとんどない、浦村という美味な牡蠣産地の取材です。
三重県にはとても豊かな海が広がっています。特に鳥羽は今も海女文化が受け継がれる、独自性の高い地域です。
鳥羽の海上には数多くの牡蠣筏が浮かびます。三重県と言えば志摩の的矢牡蠣が有名ですが、県内の7割の生産量を誇るのはここ鳥羽の「浦村の牡蠣」です。
そんな浦村の牡蠣を愛する、やま栄水産の山下弘将さんです。レポート第2回(https://umai-mon.shokubunka.co.jp/blog/archives/59943)で登場したやま栄水産 山下栄造社長の息子さんでもあります。
名物お父さんとはまた違ったアプローチで、地元の水産物を広めようとしています。
浦村の海は良質な牡蠣の生産に最適な環境です。
外洋に面した立地と、島や陸地が複雑に入り組んだリアス式海岸が広がります。
自然豊かな陸地からは陸生のプランクトンが注ぎ込み、外洋からは黒潮の暖かくきれいな海水が流れ込みます。それにより、透明度が高く、波も穏やかで、栄養価の高い海が形成されています。
この環境により、浦村の牡蠣の多くが若い「1年牡蠣」で出荷される、日本でも数少ない特徴を持つ産地となっています。
やま栄水産では牡蠣の養殖から加工・商品化・販売まで一手に行っています。
「みえのカキ安心システム」に従い、海洋調査・ウイルス検査に加え、徹底した浄化とHACCPに基づいた作業手順で安心・安全な牡蠣を出荷しています。
熟練の技術で美味しい牡蠣を新鮮なうちに加工。大量生産はできませんが、自信を持って提供をしています。
その品質は高い評価を受け、食べ放題やバーベキューのお客様も後を絶ちません。
「浦村の牡蠣」は上品な旨味と澄んだ後味が特長の、いくらでも食べられるとても旨い牡蠣です。
しかし、牡蠣好きの当店代表萩原もこれまで浦村の牡蠣に着目したことはありませんでした。
実は関東圏では鳥羽の牡蠣とまとめて流通することも多いようで「浦村」という産地が認知されにくい状態になっています。またそもそもの生産量が広島や三陸と比べると少ないうえに、地元の牡蠣小屋での消費が多いため、各店が独自の色を出し合い地域一丸となった取り組みが少ないそうです。
美味しい牡蠣を全国に広めようと、山下さんは家族で取り組んでいます。
時には東京豊洲市場へ自ら売り込みに行くこともあるそうです。
そんなやま栄水産からの牡蠣直送を準備しています。
他にない、上品な旨味と澄んだ後味の“いくらでも食べられる牡蠣”。その美味しさを皆様にお届けします。
ぜひご期待下さい。