三重県鳥羽出張レポート【第2回】鳥羽の海を愛する名物親父と明治創業の老舗造酢所が手掛ける海藻と海藻酢

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うまいもんドットコムスタッフの八尾です。

三重県鳥羽の特産品発掘取材レポート第2回です。

第1回はこちら

 

今回の鳥羽取材で最も存在感のあった男がいます。

鳥羽の海を活かして、他にない取り組みを行う名物親父。やま栄水産の 山下栄造 社長です。

豪快な性格と鋭い観察眼、誰も真似をしない独自の発想力で地域でも異彩を放つ男。一度会ったら忘れられない存在感を持ちます。

数十年ぶりに「鳥羽での真珠養殖」を成功させたと、地元を沸かせた男でもあります。

鳥羽は真珠養殖発祥の地ですが、環境の変化により養殖が不可能になったと言われてきました。それを成功させたことで、かつてはトーマス・エジゾンも魅了した「鳥羽の真珠」が復活するかもしれないと、期待がかかっているのです。

 

そんな山下さんは今、ある新商品にチャレンジしています。

 

それが地元の海藻を使った新商品開発です。鳥羽の海に自生するアカモクと、養殖が盛んなワカメ。その用途を広げようと行きついたのが誰も考え付かなかった新商品「アカモク酢」と「メカブ酢」なのです。

 

ところ変わってこちらは三重県津市にある明治20年創業の山二造酢。立派な梁に支えられた蔵には長年の酢造を支える多くの酢酸菌が棲んでいます。筵や木桶を使った昔ながらの製法を継承し、他ではできない深みのある酢を作っています。

自社製品だけでなく、全国各地の依頼に基づきリンゴやブルーベリーはもちろん、ネギやトマトまで、食材であれば何でも酢に変えるという技術を持っています。

 

 

そんな山二造酢で山下さんが挑んでいるのが、アカモク酢とメカブ酢です。

フコイダンに代表される特別な栄養素を含む魅力的な海藻であるアカモクやメカブを、用途を変えることでもっと日常的に取り入れられないか…そんな思いから、海藻から酢を作ることにチャレンジしているのです。

実に9年以上の月日をかけて、ついにアカモク酢・メカブ酢が完成しました。

 

海藻類は塩分を多く含むため酢にはならないといわれてきたそうですが、山下氏は山二造酢とあきらめず取り組みを続けることで独自のレシピに行きつき、ついに完成したのです。

 

 

海藻特有の旨味により、コクのあるじつ に味わい深い酢が生まれました。

まだまだ生産できる数は少ないですが、鳥羽の新たな名産品として育てるべく、山下氏は情熱を燃やしています。

老舗 × 海藻 × 名物親父が生み出す、注目の海藻酢。

当店にも近日登場予定です。

 

 

 

 

 

 

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