たかが桜葉、されど桜葉。桜の葉の生産量日本一の静岡県松崎町で、知られざる収穫と製造に触れました。

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うまいもんドットコムの八尾です。

今回、桜餅などに巻かれている、桜の葉の塩漬けの産地を取材してきました。
普段あまり注目されない作物ですが、知っていただければ今後きっとご注目いただけることでしょう。

静岡県松崎町は、桜の葉で全国シェアの約7割の生産量を誇る一大産地です。(※松崎町役場HPより)
町内には桜葉を使ったお餅やクッキー、ロールケーキなどを扱う甘味処が点在し、地域の作物を大切に盛り上げていることが伝わります。


真夏の畑で進む、手作業の収穫

そんな街の象徴ともいえる、桜葉の畑がこちらです。
夏場ということもあり葉が生い茂っていて、まさに収穫の真っただ中。35度に至る暑さの中、生産者さんたちが収穫作業に入っていました。

桜というと立派な幹と横に広がる枝を思い浮かべますが、こちらは1.5〜2mほどの高さにそろえられており、細い枝が真上に伸びる形にそろっています。
葉をたくさん収穫するために根元で切りそろえて多くの枝を出し、まるで茶葉のように摘み取っていくのです。

品種は「大島桜」。桜の葉の塩漬けには、もっともよい品種だそうです。

大島桜が塩漬けに適している最大のポイントは、葉の裏面に産毛が無いこと
桜の葉の塩漬けは食べ物ですので、食感の良さが重要。それには大島桜が最適だったのです。


1枚ずつ見極め、1年かけて仕込む伝統食

摘み取りは1枚1枚手作業で行われます。
その際、色や形の良さ、虫喰いが無いかなどを見極め、収穫しながら選別していきます。
特に葉先が重要で、桜餅を包んだ時にツンと綺麗なシルエットを見せることで、おいしそうな見た目を演出します。

収穫された桜の葉は52枚を一組に茅(かや)で巻き、塩漬けにしていきます。

漬け樽からはふわりと、あの華やかで豊かな香りが伝わってきました。桜餅を彩るあの香りは、桜の葉の塩漬けからきていたのですね。
5月頃から収穫と仕込みを始め、塩漬けが完成するのは翌年の1月頃。まさに一年をかけてじっくりと作られる伝統の食です。


「たかが桜葉、されど桜葉」伝統を守る生産者

伝統の桜の葉を守り続ける、丸後食品の後藤さんです。

もともとこの地域は炭焼きが主な産業でしたが、時代の移り変わりとともに産業の転換が必要になり、桜の葉の生産が始まったそうです。
地域を挙げて取り組む桜の葉。かつては全国に産地が点在しましたが、今では大規模に行っているのは松崎町くらいになっております。

また、海外からの輸入も多くなっている中で、品質の良さを競っていきたいと考えています。

「たかが桜葉、されど桜葉」

後藤さんはそう語ります。桜葉のお茶や加工品なども開発し、その可能性を引き出そうと取り組んでいます。
うまいもんドットコムでも、松崎町の桜葉を使った特別な美味しさを模索中です。ご期待ください。

松崎町で桜葉もちをいただきながら、改めて「こういったものも作ってくださる方がいる」ということを感じました。
日々の豊かな食を支えてくれている生産者の皆様に、あらためて感謝を!

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