色々やってる井上です。
何とも素朴なのですが本当にうまいうどんが、長野の千曲にあります。
なめらかな稲庭うどんとも、コシのある讃岐うどんともまったく違った、
小麦の味わいが楽しめる、モチッとしたうどんです。
ちなみにこのうどん、弊社の産休に入っているバイヤーのお母様が作られています。
弊社で扱う前からよく食べさせて貰ったのですが、
あんまり美味しい(僕が好き)ので、商品化されました。(諸説あり)
外箱には、しっかりお店の名前が書いてある専用箱。
箱を空けると!丁寧に綺麗な紙がかけられています。
紙は娘のお絵かきに。
滅多に手に入らない大きな紙に喜ぶ。
いざ、紙をあげると!!
何と、保冷剤はフタと同じ紙で包まれ、
さらに「保冷材(漢字間違っていますね・・・)」と書かれています。
凄く丁寧!長野の方の気質でしょうか?
ギフトにも使えそうです。
袋に入った「ねずみ大根」の不思議な形が、
何とも言えず食の好奇心をそそります。
これが、ねずみ大根。
これ無くしては、このうどんはありえません。
本当にねずみそっくりです。
まず、大根を擦りおろします。
汁しか使わないのでよく洗って皮ごと擦ってしまいます。
気になる方は皮をむいて。
水気があまりないです。
ぎゅーっと絞って汁だけにします。
こうやって絞るから「おしぼりうどん」という名前になるわけです。
しめ鯖食べてひとやすみ。
たっぷりのお湯を張って、うどんをパラパラと重ならないように入れます。
このように、麺を動かして良いのは1~2回。
10~12分もあるとついついかき混ぜたくなるのですがグッと我慢です。
ここ、大変重要な点なのですが、
茹であがったら「手で揉んで」よく洗います。
この工程をサボるとぬるっとして悪い香りが残ってしまいます。
しっかり揉み洗いをすると麺が締まり小麦の風味もよくなります。
このおしぼりうどんは、「ゆめせいき」という特別な小麦で作られているので、
小麦そのもの美味しさを楽しんでもらうためにも、
是非この工程をしっかりやっていただきたい。
そのままが美味しいのはお米だけではなく小麦も同じなんです。
完成しました!
フランス製のスカイブルーの色を器に盛ってしまいました。。。
もっと渋いのにすれば良かった。
でも、この麺の輝きは、しっかりやった揉み洗いの成果です。
味噌を用意します。
我が家は5種類あるのでお好みで選びます。
私は長崎の麦みそと、青森の白みそのミックスにしました。
こうして、お椀の端に味噌を貼りつけて、少しづつ溶いて食べます。
綺麗に撹拌してしまうよりも、この方が毎回味が変わって美味しいです。
味噌がほとんど溶けていない小麦だけの味わいを楽しむのも良いし、
味噌をうどんにのせてたべるもの良いです。
ねずみ大根は辛味大根なので、「辛くないの?」良く聞かれます。
それが案外辛く無く、むしろ旨みいっぱいで甘く感じるほどです。
味噌との相性がすばらしく、味噌もうまいこの地に根付いたものうなずけます。
我が家では年末に紅白を見ながら、
このうどんを食べ、一年を締めくくります。
大根と味噌とうどん。
シンプルで滋味あふれる味。
なんとなく昔に思いを馳せ、この味が受け継がれ、
21世紀まで無くならなかった事に感謝します。
余談ですが、娘の絵も無事に完成。
右が、娘の書いた「素敵なおうち」で、
左が、僕が書いた「遥かなるマッキンリーと神木アマテラス」。
うーん、上手に書けた。
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