今季最終出荷!
ご好評頂きました塩蔵わかめですが、今季の刈り取りから塩蔵までの作業は終了し、本日、最後の入札日に向けて漁協への納品も終えました。
石浜漁港の佐藤会長は先月で終了しましたが、港浜の阿部さんも無事作業を終え、ほっと一息。本当に嬉しそうでした。
毎年この時期は、誰かしらが救急車で運ばれるというほど過酷な作業です。終わった時の安堵感も一入です。
最終的に、佐藤会長は例年の4分の1程度、阿部さんも半分程度の収穫です。
こういった状態なので今年のわかめ相場は例年の倍近くまで跳ね上がりました。
量販店で小売価格が例年と変わっていなかったら、塩分濃度が多いか、別の産地、そうでなければ本当に赤字で販売しているかでしょう。
さて、肝心の等級検査ですが、今年も佐藤会長のわかめは最初から最後まで全て外抜1等級でした。
私が驚いたのは、漁協の検査員がチェックをしながら
「外抜1、外抜1、外抜1、外抜1、外抜1・・・・」
次々とあっという間にチェックされるので、意外と1等級って簡単なのかなと思っていたら、
他の浜のわかめを見てみると、
「外抜2、えー、外抜2、うーん、外抜1、外抜2、外抜1・・・いや、やっぱ2・・・」
など、時間が掛かるうえ2等級も数多く見かけました。
佐藤会長に問いただすと、
「オラのわかめが2等になったら、他がみんな2等になっちまうっちゃ!」
バカ言うなと怒られました。
実際検査している方も、佐藤会長のわかめを見ている時は、「良くて当たり前」という雰囲気を漂わせながら検品していました。
他の浜に持って行っても
「う~ん、さすがだね~」
と、同じわかめ漁師さんでも思わず唸ってしまうわかめです。
今年は本格的な数量を確保する事ができず、阿部さんの一等級芯付きわかめが残り僅かです。
正直なところ、私個人としてはわかめが終わってしまうのは非常に寂しいのですが、まだお試し頂いていない方、もう一度食べたいという方は是非ご賞味下さい。