わかめの水揚げが旬真っ只中!

スタッフブログ

三陸で漁業の仕事をしていると、頻繁に聞く言葉があります。

それは『 わかめ 』!!!

南三陸町産 三陸のわかめ「歌津」

驚く事に、漁師さん以外の何処の、お菓子屋さんやお肉屋さんや、住んでいる方も、口をそろえて

三陸=わかめ
主幹産業=水産業=わかめ

というくらいわかめに対する意識が異常に高いです。

ただ量が多く採れるというと言うだけでなく、品質にも自信があるためです。

また、幼少の頃よりわかめを食べる機会が多いからだと思います。

問屋さんには、被災後も「三陸」のわかめが欲しいという量販店のバイヤーや、一般顧客の問合せも多く、一体どこでそんな量を売り切るのかという位卸しています。

大げさかもしれませんが、三陸では刺し網の漁師も、定置網の漁師も、牡蠣養殖の漁師も、大手の加工業者も地元の問屋も、1次産業、2次産業問わず、この時期になるとほとんどの水産業がわかめに集中しています。

南三陸町の少し高台から見る海、陸前高田から大船渡に抜ける山から見た海、気仙沼や唐桑から見る海では例外なく、わかめの浮きを見る事ができます。

勿論まだまだ震災の影響からわかめを収穫しても、そのわかめを加工する場所がなく困っている漁港や漁師さんが沢山います。
現実私達が関わっている漁師さん達も震災で何もなくなってしまった土地に急ピッチで、設備復旧(電気の開通など)を行っており、毎日朝から晩まで作業に追われています。

さらに、今年はわかめもめかぶ(わかめの根元にある部分)も例年の半分とも7割とも囁かれているので、わかめに携わる方々にとっては死活問題です。

また、これは業界で働いている人間にしかわからない感覚ですが、三陸のわかめが出荷されないと、それを取引していた企業さんは他のわかめに移行せざるおえません。
それが、国内であれば国内のわかめ市場は保たれるかもしれませんが、国外の韓国や中国に変わると、国内のわかめ市場には大打撃になります。
それは結果的に品質や味よりも価格競争になるからです。
わかめ市場の半分以上は輸入品に頼っています。今後これ以上、国内のわかめを消費する機会を失うと、国内のわかめ生産そのものを脅かす事になりかねません。もしかしたらなっているかもしれませんが。

その事も含め、一緒にわかめ漁をしたり種付をしたり、出荷したりしならがら、私達に何ができるか模索していますが、

まずは三陸わかめの品質をお楽しみ頂きたく、市場で最高評価を受ける、南三陸「歌津」地区のわかめを販売させて頂きました。

南三陸町産 三陸のわかめ「歌津」

漁港直送ですので、一般に市販されているものよりも塩分濃度が低いです。=戻すと3~4倍近く膨れ上がります。

塩はわかめに馴染んでますので、粒はほとんど見えない状態です。この状態で市販されている事は少ないかと思います。

また、水揚げから出荷まで、現地に入っているスタッフが漁師さんと一緒に責任を持って品質検品を致します。

是非これを機会に、色、香り、歯応えと三拍子そろった三陸のわかめをご堪能ください!

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