今回は気仙沼の陶芸家である、齋藤乾一さんの仕事を見学に行きました!
この日は、作品を窯に入れて火を熾す初日でした。
齋藤さんの作品は、登り窯の連房式登窯と呼ばれる窯で作ります。
連房式登窯は、焼成室(房)を斜面に複数連ねた窯で、一番初めに焚口から火を熾します。
※上記の画像が横から見た複数連ねた窯です。
陶芸には全くと言っていいほど疎い私は、
陶芸品は土から作品を形作る事が最も重要だと思いました。
しかし、窯で火を熾し作品を仕上げる事の難しさと、重要性を聞き、非常に勉強になりました。
火を入れた初日にはゆっくり10時間以上かけて温度を上げていくようです。
今回は12時間すぎたあたりから、いよいよ作品の入った窯に火を入れ始めました。
この時点では、すでに焚口の温度は1,300前後まで上がっているらしく、
1~2m離れていてもすごく暖かったです。
※12時間以上たった焚口です
じゃんじゃん作品のある窯に火を熾していきます。
※焚口の次の段にある窯
そして、頃合いを見て作品がどうなっているかを確かめるために、チェック用の陶器を確認します。
取り出している時の陶器は火に包まれていて、火が消えても綺麗なオレンジ色に光っています。
これには心が若干踊りました!
そして、空気に触れ一気に温度が下がっていくのですが、その時に陶器が「チッチッチッチ」と音を出すのです。
これまた、情緒というか、生命の誕生というか、非常に興奮しましたね!
そして、陶器の全貌が見えてくるんですが、チェック用の陶器なのに、非常に綺麗で魅力ある陶器に感じました!
ここから、作品の出来を細かくチェックしたり、温度を調整したりし、完成を待ちます。
完成後は、側面の壁を壊し作品を取り出していきます。
作業が終わり、今回の一部の作品を見たのですが、陶器の事がわからない私でも欲しくなるような、味のある品ばかりでした!
出来たばかりの陶器を、同僚へのプレゼントで買って帰りました♪
※今回は夫婦用のお猪口とお皿を買いました。
出来たばかりの陶器は、洗剤で洗わずに、湯通し(水に入れて沸騰させ一日おく)をします。
陶器には目に見えない隙間があります。その隙間に洗剤を入れないためです。
日に日に色合いが変わったりし、人と同じ年齢を重ねていくうちに、
その人色に染まっていく事を楽しめるのが陶器の一つの魅力ですよね♪
今度は土作りを見学に行こうかと考えています!