中国人が大好きな外食ジャンルに「火鍋」があります。
火鍋というと、ラー油をたっぷり効かせた辛い鍋という印象が強いですが
実際は内陸が主流のようで、広東人は透明なスープで「火鍋」を楽しみます。
日本でいう「しゃぶしゃぶ」のようなものですね。
ほとんどのお店が店頭で牛肉を切り分けているところを
外からも見れるようにガラス貼りにして、
新鮮さと本物をアピールしています。
牛マップをみながら、漢字で部位を想像。
1日1頭までとか2頭までとか仕入れ量によるのか、
20時すぎに入店すると、売り切れ部位も多いです。
中国らしさを感じるのが「調味料バー」
スーパーでもたくさんの調味料が並べられています。
中国人は自分好みの味付けに調合して、
そのタレに肉と野菜をつけて火鍋を楽しみます。
これは日本にも欲しい。
でも、日本は色々混ぜる文化ではないので、薬味バーがあると面白いかもしれない。
さて、誰よりも美味しいたれを作るぞ!
私の調味イメージは「ポン酢的さっぱりだれ」
醤油に焦がしにんにく。
アクセントに赤い唐辛子少々に小ネギ。
サイドにはたっぷりのパクチーをもって着席。
ごまペーストや辛さの度合いが違うジャン、ビネガーなどなど
どれも試してみたい調味料が沢山で何種類か作りたいくらい!
大人4人でしたので、
売り切れの部位以外をほとんど頼んでみました。
1プレート1~2人前というイメージ。
全て手切りです。
プレートには全て、部位と茹で時間が書いてあるシールが
一緒に貼られてきます。
これが若い人に人気の秘密なのだと思いました。簡単なのです。
周りを見るとデートしている人や仲間と食事中の若者が多い。
時計を見ながら一生懸命茹でる彼氏とそれを黙々と食べる彼女。
中国人の女性はお付き合いしている時から強いのだと力関係が垣間見られました。
さて、中国流のしゃぶしゃぶ開始!
網に肉をどさっと入れて、かき混ぜます!
日本のように肉1枚1枚をしゃぶしゃぶっとする感覚とは程遠いです。
違和感!
違和感でしかない!
美味しそう感が薄れるのはしょうがない。
私流に調合した特製だれに、
たっぷりとトッピングでもってきたパクチーをはさみ頂きます。
肉の臭みはなく、新鮮なのだろうと思いますが
赤身が強くて硬い。
肉の旨味は感じられるが、「美味しい」とはなんだか違うなぁ。
これも良い経験。
火鍋で得たものは、肉の美味さを堪能するというよりは、
みんなでワイワイ食事を楽しむが先に来るイメージでした。
若者向けの外食という立ち居地に思えました。
最後のおまけ。
広州人みんな大好きな「椰子ジュース」
がぶがぶ飲めるクリーミーでほのかな甘みの椰子ジュースは
ドはまりする美味しさ!
量を飲みすぎるとこれもまた太るという危険さもはらんでいます。
日本の飲み物よりも添加物というものは最小限。
あまりの人気にAmazonでも普通に買えるとか。