三重県鳥羽出張レポート【第4回】現役海女の三代目久兵衛が作る天日干し塩

スタッフブログ

うまいもんドットコムスタッフの八尾です。

三重県鳥羽の特産品発掘取材レポート第4回(最終回)です。

⇒第1回はこちら、⇒第2回はこちら、⇒第3回はこちら

現役の鳥羽の海女である松本理沙さんは代々家に伝わる久兵衛の名を受け継ぎ三代目久兵衛を名乗ります。彼女が手掛けるのは、自らの生活を育んでくれる豊かな海を素材にした、天日干しの海水塩です。

鳥羽の海女の歴史は長く、3000年以上と推定されています。

伊勢神宮のお膝元として、アワビ・サザエ・牡蠣・イセエビ・ナマコ・アラメ・天草などの、様々な海の幸を獲ってきました。相差町の神明神社内に祀られている「石神さん」は女性の願いをかなえる場所として大切にされており、この地が代々海女によって支えられてきたことが伝わります。

しかし、近年はその伝統的な風景に変化が起きています。海の環境変化により漁獲量が大幅に減少しているのです。

松本さんは、その現実に直面しながらも、海に生きる海女として新しい取り組みを始めたのです。

それが塩づくり。海女が作る塩「アマノイソシオ」です。

完全天日で、3か月以上をかけてじっくりと水分を蒸発させ完成する塩です。

数々の試行錯誤の中で、松本さんは様々な塩の作り方を身につけました。柔らかい味わいの塩辛、辛い味わいの塩…様々な海水と向き合いその特徴を活かしたり、時には全く違う仕上がりにしたり、独自の塩づくりを実践しています。

 

全国的にも完全天日干しは数少ない取り組みです。

 

さらに、依頼を受けて、様々な天日干し塩のオーダーメイドも行っています。

 

お客様一人ひとりのお好みに合わせた塩のご提案も可能かもしれません。

そんな期待も膨らむ、海女の挑戦でした。

 

関連記事

特集記事

アーカイブ
TOP