つるたスチューベン

萩原章史 男の料理

ニューヨーク州立農業試験場で育成され、1947年に発表されたブドウ品種。
その名はスチューベン

名前の由来はプロイセン王国の陸軍士官
アメリカ独立戦争でジョージ ワシントン将軍に仕え、大陸軍に軍隊の訓練と規律を
教えた功労者。日本ではメジャーではないけど、アメリカではかなり有名な御仁。

Friedrich Wilhelm Ludolf Gerhard Augustin von Steuben

ジョナゴールドやオーロラも開発した米国トップクラス試験場が、
偉大な軍人の名前をつけたくらいなので、
当時の米国農業界で非常に期待された、優れた品種だったのは間違いない。

日本には1952年(74年前)、農林省果樹試験場に導入された。
1972年に青森県内の農家数軒がスチューベンへの品種切り替えを始め、
ニューヨークと緯度が近いこともあり、
青森県は200haほどのスチューベン栽培面積(全国の35%)を誇る。
さらに、その殆ど(約99%)は鶴田町にある。

日本一のスチューベン産地であり、鶴田町がほぼ独占する品種。
平成31年には「つるたスチューベン」の名称でGI登録され、
地理的表示保護制度(GI)に登録された、最初のブドウ産地となった。

スチューベンの特徴はとにかく甘い!それもブドウ糖とショ糖の両方の甘さ!
ショ糖は甘さを持続させる効果があるから、低温貯蔵すると、酸が抜け、甘さが
凝縮する。
長期保存を可能にしたのは、青森県のリンゴ貯蔵ノウハウを応用できたからだ。

スチューベンは無袋でお日様をたっぷり浴びて育つ。
種無しにするためのホルモン処理もしない。
つまり、ブドウの自力だけで勝負している、古くても魅力ある品種

青森県民はスチューベンを飲むように食べる。
スチューベンの皮と果肉の間の汁が一番甘い!種の周りは酸っぱい!
だから、房の付け根を持ち、小粒のスチューベンを口に大量に放り込み、
果肉を噛まないで種ごと飲み込み、皮は吐き出すのが、青森流スチューベンマナー。流行りの「種無し+皮ごと」とは真逆の魅力がスチューベンにはある。

糖度は20度前後あるから、甘いのは間違いない!
皮と種は機能性成分の宝庫!スムージーやコールドプレスジュースも一押しだ。

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