食文化の川口です。
6月半ばあたりから漁がはじまる鮎。
食べるなら若鮎!ということで、
7月7日、社内で「鮎の会」を開催しました。
(少し前の話で恐縮です。。。)
鮎と言えば川。
川と言えば七夕。
なかなか風流な日を選んだものです。
そしてやっぱり、花より団子な食文化です。
知れば知るほど奥深い鮎。
楽しかった食の会の話の前に、鮎のマメ知識を書いておきます。
鮎の寿命は一年。
日本の風土しか育たない日本固有の特殊な魚で、
晩秋に川で生まれた稚鮎は一旦海に流され翌年春、
川が温まるころから遡上をはじめ、
徐々に成長し秋に産卵して短い一生を終えます。
今を盛りと清流を泳ぐ鮎の命にははかなさが感じられます。
コケの香りが魚体から香るため香魚とも呼ばれ、
その香りと見目麗しいその姿から、日本料理で珍重されています。
色々調べたところ、おいしい鮎にはこの条件が必須のようです。
○天然
○見た目に美しい
○鮮度がよい
○放卵前
↑
魯山人の本を読むと、お気に入りは「京都の和知川」で、「活」で送ってもらっていたとあります。
地図を見たところ、川の上流に位置し、
流れが速いので身がしまる⇒旨い! ということのようです。
(うまいもんドットコムで扱っている秋田の阿仁川の鮎。
まさに山深い上流域で獲れたものですから、負けてないはずです。)
~その他のマメ知識~
・若鮎の方が背ごしで骨まで食べられる
・活けで仕入れても、餌をやらないなど扱いが悪いと腹わたがすぐ抜ける
・琵琶湖の小鮎は環境がそうさせるためか大きく育たないが、全国の稚魚鮎として出荷されている
・天然と養殖の見分け方がある
・尺鮎は育ちきった秋ごろに出てくる、時には30cmを超えるものも!
・死ぬ間際は見た目にも美しくなくなるので、
養殖ものは光を当て続けるなどして、成長を遅らせている
・なんらかの理由で1年で成熟できなかった場合、2年生きることもある
まだまだその生態系は謎だらけ。
でも日本固有の魚ならば、もっと知っておきたいと思いますね。
・天然鮎の食べ比べ特集は→こちら