阿部さんの定置網漁開始

南三陸町港浜では、わかめが終わると定置網漁が始まります。

今の時期になってくると日の昇りが早いため、寒くて真っ暗な真冬と比べ、明るくて暖かいのは嬉しいです。

今日は特に、波が穏やかで船の揺れが少なく漁日よりでした。

定置網は呼んで字の如く、網を同じ場所に固定して魚を獲る漁法です。

同じ定置網でも様々な大きさ、形がありますが、阿部さんの場合は、魚の通り道に誘導する網を張り、そのまま囲いの中に誘い込むかたちの網です。

左回りにぐるぐる回る魚の習性を利用した仕組みで、中に入ると、そこから出れないというより、出ないそうです。

ただ、ヒラメなど一部の頭の良い魚は囲いから抜ける知恵を持っているようで、そういった魚を捕えるため、大きな囲いに新設して、逃げた魚を捕える小さい囲いも張ってあります。

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ある漁師さんの言葉ですが、

「魚は実は賢い。漁師は魚と知恵比べをしている。誘導する線、線の方向、網の形もみんな計算する。一つ間違えるだけで、獲れる魚種も水揚げ量も大きく変わる。人間の方が少し賢いだけなんだ。」

量販店で切り身で並んでいる魚を見ると只の一つの食材ですが、海で泳いでいる魚を見ると、生き物を相手にしてるという事を肌で実感させられます。
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引き上げる網は、大きな網と小さな網の2か所です。

阿部さんの定置網の大きさの場合は、3人から4人で息を合わせて網を引っ張り上げます。

タイミングがずれたり、網の引っ張り方を間違えると魚が逃げてしまう為、ここはゆっくり慎重です。

手前まで引き寄せると、魚が跳ねて凄まじい水しぶきが跳んできます。ちょっとカメラが心配に・・・

ここまで引っ張ると、最後は「たも」を使って引き揚げます。

本日揚がった魚種は、

ブリ、ヒラマサ、、真マス、カラフトマス、シマアジ、黒ソイ、スズキ、ウマズラハギ、ヒイカ、小鯛、ヒガンフグ、エイ、ベラ

などなど。種類は豊富でした。



浜に戻ると氷詰めにして、志津川市場まで運び終了です。

因みに、獲れたブリは浜で三枚に卸しました。
只今熟成中です。

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